【ECカート比較②】ショッピングモール型と独自ショップのカートサービスの選び方

online, e-commerce, computer 準備編

ネットショップには、出店型のショッピングモールと単独店の独自ショップがあります。

多くのブランドやメーカーは両方出店をし、それぞれのメリットを生かして運営しているところが多いです。

ハンドメイド品などは、ハンドメイドアプリやフリマアプリ、独自ショップが多いでしょうか。
ハンドメイド品のネットショップ構築のコツは別の記事で解説するとして、今回はショッピングモール型と独自ショップカートの比較とおすすめをご紹介します。

ショッピングモール型のネットショップ

大型店舗の中にテナントして出店しているようなイメージです。楽天市場やアマゾンのように【ショッピングモール自体に集客力があって】、人通りを確保している中で一角を間借りするように店舗を運営するイメージです。

また、名の知れたショッピングモールだと、お客さんによっては信頼が担保された状態ですから、安心してお買い物いただけるというメリットもあります。ショッピングモール自体のポイントを使いたいというお客さんも多いです。

ただし、出店すれば必ず売り上げが立つというわけではありません。もちろん出店料もかかりますし、出店店舗も多いことから、その中で埋もれないようにモール内に広告を打ち出したり、セールのイベントに参加するなど、工夫をしないとお客様がついてくれません。

ただ、販促がある程度ある状態でのスタートですから、販促費を含んだ出展料だと思えば、初めてのお客様が来てくれるまでの時間を短縮できることでしょう。

ネットの中にはいくつもモール型のショップがありますが、集客力のあるのはアマゾンと楽天市場の2つです。
アパレルの場合は、ZOZOも検討のうちに入ります。

個人店ならばアマゾンが良いでしょう。

それぞれを比較してみます。

アマゾン・楽天・ZOZOの出店料、手数料の比較

  アマゾン 楽天市場 ZOZO
月額 小口出品:100円/商品
大口出品:4,900円
がんばれプラン25,000円/月額
スタンダードプラン65,000円/月額
メガショッププラン/130,000円/月額
最初に「お問合せ」より出店の申し込みを行い、審査結果を待つ。
初期費用 なし 60,000円 不明
販売手数料 カテゴリーや売上合計によってことなるが5%~10%で最低販売手数料は30円前後 プランによって異なるが、パソコンとモバイルで利用料が異なる。
スタンダードプランでシステム手数料としてパソコン2%~4%、モバイル2.5%~4.5%

【楽天ポイント費用】楽天会員の購入代金×付与率(通常1%)
【アフィリエイト費用】アフィリエイト経由の売り上げの場合2.6~5.2%
【モールにおける取引の安全性・利便性向上のためのシステム手数料】月間売上高の0.1%
【楽天ペイ利用料】月額決済高の2.5%~3.5%

販売手数料の商品販売価格の20%~40%かかる。

フルフィルメント機能と手数料
※商品の入荷、保管、出荷を一括するサービス
通称FBA(フルフィルメントby Amazon)

アマゾン向け出荷と他モール向け出荷の「FBAマルチチャネルサービス」あり。
ただし、アマゾン向けと他モール向けで料金が異なる。

小型商品で配送料222円~
在庫保管手数料:シーズンによって、また大きさによっても異なるが概ね月150円程度

通称楽天スーパーロジスティックス
楽天向けと他モール向けで同一料金

導入には問い合わせからヒアリング、見積もり提示の流れを経て開始

受託型で出店する場合、商品の保管から発送まで一連の業務を受託することになり、販売手数料は他のサイトに比べると割高。
審査 なし 最初の出店は申し込み内容の手続きがあり、2週間~1ヶ月かかる
オープンするにあたり「オープン審査」がある
知名度や実績、商品数に応じて出店審査あり
備考 小口と大口の違いは、出品数の制限や機能制限の違い

シミュレーターはこちら

出店月額費用は年間の一括払いや半年ごとの2回分割払いなどがあり、オープンするにあたり比較的高額の出店費が必要になる。
契約は1年単位なので、数カ月でやめることができない。
目指す月商からどのくらい手数料がかかるのかのシミュレーションはこちらのページで可能

通常は受託販売がメインになりますが、自社ブランド商品の在庫を納品すると、在庫の保管から商品の検品、採寸、撮影、梱包、発送まですべて行ってくれるため、手数料は高め。

ジャンルによって手数料率が異なり、分かりにくいけれどもスピードとランニングコストを抑えたいなら絶対的にAmazon

比較をすると結局どこのモールにすればいいのか、分かりにくいけれども、在庫が手元にある状態であり、早く開店したい場合は、まずはAmazonに出店するのが得策でしょう。

手数料がかかったとしても、小口出品ならば、1個100円と明朗会計です。大口出品であったとしても月額4900円はかなり安いと思います。しかし、アマゾンでの出品は【お店単位】の出店というイメージではなく、一つのショーウィンドウに商品が並べられている、スーパーマーケットのようなイメージ。

お店や商品のブランディングがしにくい点があります。

一方で楽天市場はオープンまでに時間がかかるとはいえ、ある程度お店やブランドのブランディングを保てるイメージです。

まずアマゾンに出品しつつ、楽天市場やZOZOなど固定費が比較的かかるECも使ってみたり、独自ショップに経費を回すのも手です。

“自分の店”が持てる独自ショップ

次にモール型ではなく、独立した「独自ショップ」について解説します。

独自ショップとは、ショップ(店舗・事業・会社)独自のURLで、独立した形のネットショップを指します。

モールと異なるのは、サイトのデザインのカスタマイズ制が高く、決済方法や販売形態もショップに応じた方法を取り入れられることです。

自由度が高い分、ブランドイメージをキープしやすいですが、ポイントなどは他店とシェアしないため、お客様の囲い込みやアクセスアップを含めた販促を自ら行わないといけない難しさはあります。

個人的にはモール型と独自ショップ型、ふたつを同時に持つことをお勧めしています。

なぜ独自ショップが必要なのか

モール型は、モール自体が集客力があるのと信用を担保できますが、手数料があれこれかかるので利益率が下がります。また決済方法やポイントにも手数料が必要になります。

数はさばけるけれど、手元にお金が残らない薄利多売」状態になります。

うまく立ち回らないと人件費がかさむ、ということも考えられるので、利益率の低い商材は向いていないとも言えます。

逆に独自ショップの場合は、手数料は月額のカートレンタル料か決済手数料くらいなもので、比較的利益率を確保する工夫を施しやすいのが利点です。モールのショップで買うか、独自ショップで購入するのか、はお客様にゆだねるとして、独自ショップオリジナルの特典やポイント、メルマガなど工夫を施しやすく、“ファン”を付けやすいとも言えます。

最近ではSNSやLINEなどと連動してショップの宣伝もできるようになったので、直接ダイレクトにお客様とやり取りできるメリットがあります。

また、“独自ドメイン”を取得し、ショップに使えば、例えECカートシステムを変えたとしても、URLは同じまま運営できます。より条件の良いシステムに引っ越しする、となっても、ネット上の【住所】は変わりません。

すると、例えば名刺やチラシに印刷したURLも持続できますし、検索エンジンに掲載された内容も無駄にならずに済みます。

独自ドメインを取得しなくても運営できるECカートもありますが、ショップのURL自体も支給されたものになってしまうため、独自ショップを作る場合は【独自ドメイン】での運営をおすすめします。

以下に主要な独自ショップシステムサービスを上げ、比較をしています。
それぞれの特徴を加味しながら選択してください。

  カラーミーショップ BASE Shopify ストアーズ
独自ドメイン 有料プランのみ
(スタンダードプラン)

また、ストアーズ内で新規取得に限る

月額 ・フリー:無料
・レギュラー:4,980円/月
ラージ:9,595円/月
プレミアム:39,600円
・無料
・グロースプラン16,580円/月(※決済手数料が安くなる)
・ベーシック:3,650円/月
・ショピファイ:10,100円/月
・アドバンス:44,000円/月
プラス:$2,300/月
※年払いの場合
・フリープラン
・ベーシックプラン2,980円/月
初期費用 レギュラー・ラージで3,300円
プレミアムで22,000円
なし なし なし
販売手数料 イプシロン使用の場合:
クレジットカード3.4%~、後払い4%~、コンビニ払い143円~、アマゾンペイ3.9%、楽天ペイ月額2200円+4%、ペイペイ月額2200円+3.45%

フリープランの場合は、上記よりも割高に設定されている

決済手数料 3.6%(販売代金+送料)
サービス利用料3%        

計6.6%+40円

グロースプランの場合:
決済手数料2.9%+サービス利用料なし

※アマゾンペイ、ペイパルの場合はそれぞれ1%追加

日本のクレジットカード3.55%

海外のクレジットカード:3.9%

フリープラン:5%

スタンダードプラン:3.6%

対応決済方法 ※決済についてはGMOイプシロンを使用。
後払い、クレジットカード、コンビニ払い、アマゾンペイ、楽天ペイ、ペイペイ
あと払い、クレジットカード決済、コンビニ決済、キャリア決済、銀行振込、アマゾンペイ、ペイパル 機能としてあるのはクレジットカード決済のみ。
キャリア決済などに対応したい場合は外部サービスと連動し、プラス1%の手数料がかかる
あと払い、クレジットカード決済、キャリア決済(要申請)、コンビニ決済
入金サイクル 月末締め、翌月15日入金
※早期支払いオプションは各決済サービスによって異なるが用意されている場合が多い
通常、申請から10営業日
「お急ぎ振込」機能の利用で最短翌営業日
最短5日 月末締め翌月末払い
※最低2か月前後の利用があり振込対象売り上げが1万円以上あるショップで手数料(1.5%or3.5%)で翌日振込のプランあり
Instagram連動 550円/月のオプション
LINE連動 広告出稿、LINE公式アカウント連動、再入荷通知機能はアプリにて対応可能
「おみせコネクト」アプリで可能
なし 〇トークルームでのストア運営
メールマガジン機能
バーチャルオフィス機能 住所非公開OK
・フリープラン
・個人または個人事業主
・クレジットカード決済または銀行振込による決済が利用可能な状態
・本人確認書類の提出・確認が完了
住所非公開OK
外部サービスのレンタルアドレスサービスあり
なし
※別途契約
なし
※別途契約
アフィリエイト機能 × 「販売パートナー」アプリにて似たような機能あり※現在先行体験 「まるっと集客」appにて提供 なし
審査 なし なし なし なし
備考 アプリストアにて無料・有料のアプリ(機能追加)可能。 エスクローサービスのため、銀行振込や代引きでの販売であっても手数料がかかる

外貨にも対応しているが、国内で発行されたクレジットカードのみ使用可能なので、他APPSを通じて実装するのが現実的

機能拡張のアプリストアあり

モール型ECからの注文を連動可能

海外通販も強い

海外主体のサービスのためテンプレートや機能が外国風

フリープランと有料プランで基本的な機能に差がある。

独自ドメインは有料プランのみで持ち込み・持ち出しができないのが難点。

有料カートにするか無料カートにするかは、販売手数料の違いと海外向けに販売するかどうかで決めよう

海外販売が強いECカートは?

もともと海外資本のShopify。海外ドロップシッピングなども可能ですが、一部サービスが外国語での解説のため、翻訳をしながら行う必要がある。ただ、それだけにライバルが少なく、自社商品を海外へ、逆に海外商品を自社商品のようにクロスセルも夢ではありません。

Colormeもアプリにて中国への販売や海外販売のアプリがあるので、それらを使いこなせば海外販売にも対応できるでしょう。

BASEやStoresも翻訳機能はありますが、決済が国内発行のカードに限定されているので、ペイパルを導入するなどして工夫が必要です。

実店舗販売やモールとの連動が強い

カラーミーにはスマレジ対応やAmazon連動機能があります。ShopifyにはAmazonやeBayなど多くのマーケットプレイスと連動しています。POSレジ機能やappにて機能提供ありますが、対象となる国があるので要確認が必要です。

エクスローサービスが使える

エクスローサービスとはお金のやり取りをお客様とお店の間に立って行ってくれる機能です。
エクスローサービスが使えるのがBASEです。お客様はBASEに支払い、ショップ側はBASEから売上を受け取ることになります。お客様との直接のやり取りがないので入金確認の手間などはありませんが、銀行振込であっても、代引きであっても販売手数料がかかってきます。

オリジナルプリント商品との連動

ShopifyとBASEにはそれぞれオリジナルプリントサービスとの連動があり、自作のデザインを印刷したTシャツやオリジナルグッズを受注販売できます。国内発送ならBASEの方が豊富です。

住所を隠しておきたい

趣味で商品を販売している、副業でネットショップをしている、という場合、住所を隠しておけるのは便利な機能です。例えば女性の場合、販売拠点の住所が自宅の場合はネット上に公開したくない場合もあるでしょう。

いづれのネットショップもバーチャルオフィスなど別途契約の上、専用の住所を公開することは可能ですが、標準でついているのはBASEになります。

広告出稿の機能が豊富なカート

BASEには、Instagram、Google、TiKtok、プレスリリース配信Appsが提供されています。アプリ内課金となりますが、ショップ管理画面から直結で機能を利用できるのは便利なところです。

Shopifyにも、TiKtok、FacebookなどSNSとの連動appの他、Yahoo広告、Bing広告などのappがあります。

デザインをカスタマイズしやすいECカートは?

BASEやStoresなど無料のカートでも、有料デザインなどがありある程度おしゃれなショップを実現できますが、オリジナリティあるデザインの構築ならばShopifyでしょう。HTMLコードの改変など、カスタマイズが比較的自由に行えます。カラーミーもテンプレートが豊富ですが、カスタムには「独自タグ」を理解する必要があるので、ベースはテンプレートで行って、カスタムしたい部分のみ手を加えるくらいでいた方が無難です。

決済方法が多く導入しやすい

別途申請や審査などの手間がなく、すぐ導入できるBASEが一番手っ取り早いです。

キャリア決済は若者層に支持されていますので、他のカートよりも導入が簡単なのはありがたいところ。
その代わりエクスローサービスなので、手数料が高めです。

振込フローが早い・遅い

売上が立ってから、入金されるまでのキャッシュフローの速さは、資金調達の面でも重視したい点です。

標準で一番早いのがShopifyです。通常5営業日。土日祝日が挟む場合はもう少しかかりますが、カートの標準機能としては最短です。

BASEは通常、振込申請をしてから10営業日ですが、APPSの「お急ぎ振込」を利用すると翌営業日に入金が可能です。ただし、申請には審査が必要です。また、振込申請を行わないと、売上が立った月+半年後までの振込申請期限を超えると売上が失効してしまいます。売上金の失効が確定した際にある条件のもとでは自動振込機能もありますが、基本的に売り上げは自己申告制なのは注意が必要です。

通常、売上から入金までが一番遅いのがStores。手数用を差し引いた入金金額が1万円以上の場合、月末締めの翌月末なので2カ月ほどかかってしまう。申請から翌日に振込が可能な「スピードキャッシュ」サービスもあるが、手数料を引いた振込対象売り上げが1万円以上であること、最低2カ月前後のサービス利用履歴があることなど、条件があるうえ、さらに手数料がかかります。

本格的にやるなら有料カート。お試し的にスタートするならBASE

機能が豊富で取り扱い商品も多く、事業としてネットショップを構築したい場合は、有料カートを選びましょう。無料のカートだとショップのどこかにロゴが入ることがあり、逆に信頼度を落としてしまう可能性があります。

ランニングコストはかかるけれども、初めからしっかり作り込んだショップを構築することは、結果的には後々の手間やコストを抑え、長くショップを続けられることにつながります。

一方、ハンドメイド品や個人のネットショップをするならBASEです。

機能が豊富でショップ運営に労力をかけられない人に向いています。特定商取引の住所非公開機能は、個人事業の方の救世主となりうる気の利いた機能だと感じます。(特定商取引に住所や電話番号を載せると売り込み電話やDMなどが多く届くことがある)まずは、BASEから始めてみて、うまくいったら有料プランにするか、別のカートを検討する、という使い方もできるでしょう。

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